東玉川の住宅 〜角地に建つミニマルな白い塊〜

作品情報
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東玉川の住宅 東京都世田谷区
  • 設計担当:納谷学、松下有為

    構造設計:yAt構造設計事務所 森部康司

    施工会社:平野建設 稲忠春

  • 構造形式:地下1階RC造、地上2階木造

    竣工年月:2014年5月

    PHOTO :吉田誠

  • 敷地面積:51.72㎡(15.65坪)

    延床面積:51.45㎡(15.59坪)

    地下1階床面積:24.48㎡(7.41坪)

    1階床面積:30.60㎡(9.26坪)

    2階床面積:20.94㎡(6.33坪)

東玉川の住宅 東京都世田谷区

世田谷の住宅地の角地に、地下1階、地上2階の高密度の住宅、いわゆる「狭小住宅」を計画しました。

地上には駐車スペース、地下1階は浴室と個室、1階はLDK、2階は個室2室という構成です。

階段は開放して住宅全体の光井戸として扱い、吹抜けのハイサイドライトやテラスを設けて光と風を享受し、近隣からプライバシーを守りながらミニマルでも豊かな空間を提案したいと考えました。

「狭小住宅」の意味することが単に面積の定義なら数字でいいはず、世の中の「狭小」は窮屈でネガティブな前提を意味してます。

その世の中の「狭小住宅」にありがちな、圧迫感のある部屋を単に積み重ねただけの構成を避け、家族の交流が自然に起こりえる空間を演出し、家族が「狭小」を楽しめる生活が営まれればと思います。

そして、街には濃密な内部とは裏腹にミニマルな白い塊が建ち現れました。

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