西原2丁目PROJECT 〜部屋に個性を与える〜

作品情報
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西原2丁目PROJECT 東京都渋谷区
  • 企画販売:株式会社リビタ 野本有紀子、本圖萌

    設計担当:納谷学、源真希

    構造設計:KMC 蒲池健

    施工会社:コムスタイル 榊原隆

  • 建物規模:地下1階 地上2階

    構造形式:地下1階RC造+地上2階木造

    竣工年月:2016年12月

  • 敷地面積:110.57m²(33.45坪)

    延床面積:151.81㎡(45.92坪)

    地下1階床面積:26.13㎡(7.90坪)

    1階床面積:62.18㎡(18.81坪)

    2階床面積:63.5㎡(18.21坪)

西原2丁目PROJECT 東京都渋谷区

このPROJECTは、市場に出回っている中古の戸建住宅を購入し、私たち設計事務所がリノベーションを施した後に、再び世の中に再販して送り出すという事業です。

私たちは、「西原の住宅」の立地がもともと持っている採光・通風という住宅に必要な基本的価値を最大限生かすように、プラニングをしました。

既存の「西原の住宅」は、コンクリートの地下1階の上に木造の箱が2層載っているという構成です。

世の中のほとんどの3層の住宅のプランというのは、各層でそれぞれの部屋や層のつながりがなく計画されています。それでは、同じ家の中で家族がバラバラです。

われわれは家族の個人のプライバシーを尊重しながらも家族としてのつながりを意識させるため、それぞれの部屋に個性(さまざまな仕上げ)を持たせ、立体的な入れ子、あるいは家の中に部屋という箱を積み上げていくようなデザインに辿り着きました。

リビングは杉の箱、ダイニングキッチンはモザイクタイル、個室は白のEP塗装、ガレージルームは木毛セメント板・・・、そんな個性的な部屋たちをニュートラルで無機質なモルタルとベニヤの住戸の中に散りばめました。

「西原の住宅」は、家族のそれぞれの個性を尊重しながらも家族という枠組みをより強く意識するデザインでリノベーションした住宅です。

『2013年』のTEXT

「西原の住宅」は、渋谷区の住宅地に位置します。

最寄り駅は、千代田線・代々木上原駅と京王線・幡ヶ谷駅で、どちらの駅からも徒歩10分圏内という東京の利便性を兼ね備えながらも静かな住宅地という好条件下にあります。

近隣の住宅は比較的建て込んでいますが、前面道路が南側であることから採光は充分に担保されています。また、現在北側の隣地は広い駐車場となっていますが、接道道路の幅員が狭いため今後建築が建ってもそれほど大きな建築は建ち難い状況にあります。つまり、住宅全体の通風という面でも、南北方向に風が抜けやすい立地条件となっているのです。

われわれは、「西原の住宅」の立地がもともと持っている採光、通風という住宅に必要な基本的価値を最大限生かすように、プラニングをしました。

「西原の住宅」は、コンクリートの地下1階の上に木造の箱が2層載っているという構成です。世の中のほとんどの3層の住宅のプランというのは、各層でそれぞれの部屋や層のつながりがなく計画されています。それでは、同じ家の中で家族がバラバラです。

われわれは家族の個人のプライバシーを尊重しながらも家族としてのつながりを意識させるため、それぞれの部屋に個性(さまざまな仕上げ)を持たせ、立体的な入れ子、あるいは家の中に部屋という箱を積み上げていくようなデザインに辿り着きました。

部屋以外の廊下や階段のようなスペースをモルタルの土間と杉合板という少しラフな壁で仕上げることで、各層の上下のつながりを持たせ、それぞれの部屋に特徴的な個性(仕上げ)を際立たせたのです。例えば、リビングは天然杉の無垢材を使い、ダイニングキッチンは日本の素材にこだわったタイルという具合に・・・、素材としての本質とは何かという意味で仕上げ(個性)の選択にもこだわりました。

また、地下のガレージに隣接する書斎は、離れのようにこもって仕事もできますが、車が趣味のような人にも応えられるようにガレージ側に大きな窓を用意して全体を木毛セメント版による壁とレンガの床といった仕上げによって土足でも使えるようなラフで男性的な仕上げにしています。

逆に2階の寝室と子供部屋は、基本的な空間の設えとして折り上げ天井の照明や使いやすい空間にして、仕上げは入居者が自分達で自由に手を入れることが出来るようにニュートラルな意味で白い壁としています。

「西原の住宅」は、家族のそれぞれの個性を尊重しながらも家族という枠組みをより強く意識する住宅となるはずです。

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