東中野の住宅 〜光井戸が家族をつなぐ〜
作品情報
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東中野の住宅
東京都中野区
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設計担当:納谷学、太田諭、齋藤耕次
施工会社:かしの木建設 吉田雄治
建物規模:地下1階 地上2階+ロフト
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構造形式:地下1階RC造 1・2階鉄骨造
竣工年月:2021年9月
PHOTO :吉田誠
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延床面積:142.35㎡(43.06坪)
地下1階床面積:49.37㎡(14.93坪)
1階床面積:45.06㎡(13.63坪)
2階床面積:47.92㎡(14.50坪)
東中野の住宅
東京都中野区
地下1階、地上2階(鉄骨造)の戸建て住宅のフルリノベーションです。
クライアントは、実家の近くにこの中古住宅を見つけ購入しました。なので、クライアント家族にはこの住宅に対する未練も思いも全くありませんでした。
既存の建物は、小分けにされた部屋が積み重ねられ、地下と1階を繋ぐ吹抜けも外に閉じ、各フロアは分断され、すべての空間に繋がりがないように感じました。
そこで、本来既存の持っている吹抜けを有効に機能させるため、吹抜けの周りの部屋(壁)や建具を一旦すべて取り払い、縦に重なったワンルームとして考えました。
吹抜け空間は外部のドライエリアと繋がるように外壁と同じガルバリウム鋼板で仕上げ、地下に光を導く光井戸として扱いました。そして、吹抜けの下には、光が注ぐ家族のスタディスペースとしました。
大きなプラニングの考え方は変えず、必要な個室やスペース、そこに家具を纏わせ、新しいこの住宅のクライアントの生活にフィットする新しい住宅となるように提案しました。既存の持っている空間の可能性を見出し、その長所を最大限活きるように整理し、本来の既存住宅が持っているポテンシャルを目覚めさせた住宅となりました。