神泉の住宅 〜片持ち構造補強でワンルーム〜
作品情報
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神泉の住宅
東京都渋谷区
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設計担当:納谷学、太田諭、佐藤桃次
構造設計:KMC 蒲池健
施工会社:高石建設 小林泰治
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建物規模:地下1階 地上2階
構造形式:地下1階RC造 1・2階木造
竣工年月:2020年6月
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延床面積:149.06㎡(45.09坪)
地階床面積:49.69㎡(15.03坪)
1階床面積:49.69㎡(15.03坪)
2階床面積:49.69㎡(15.03坪)
神泉の住宅
東京都渋谷区
敷地は商店街を少し入ったところにあります。
古くからこのエリアに住むクライアントは、実家に戻り二世帯で生活することになりました。間口が狭く奥行きの深い敷地の奥は一部駐車場に面しています。
商業化が押し寄せるこのエリアで長く住む為に、日常の光を周囲の環境の変化になるべく影響を受けないリノベーションを提案したいと考えました。
既存の建物は地下1階、地上2階建ての木造です。
1階に個室と水廻りを配し、光を享受できる2階をLDKに計画しました。南側の隣地との高低差があることから、建物の長手の壁、南壁が開放できるように北側からの片持ち梁による構造補強で実現させています。
既存の天井を取り払い、小屋組を補強しながら今まで眠っていた空間を日常のシークエンスに取り込みました。
南側の水平窓と高い天井を会得したこの住宅が、商業化が押し寄せるこの街で、二世帯の新しい生活に明るい未来を提供できればと思います。