208号室 〜最小限のリノベーション〜
作品情報
        TEXT
      
            208号室
            東京都品川区
          
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                    設計担当:納谷学 
 施工会社:スタジオ グリッド 小堀裕之、添田亮
 塗装会社:マリコペイント 鞠子昭敏
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                    計画場所:RC造6階建ての2階部分 竣工年月:2010年3月 
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                    延床面積:62.38㎡(18.87坪) 
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                    掲載雑誌:『建築知識』 
            208号室
            東京都品川区
          
          2012年まで住んでいた自邸です。
都内のマンションの一室を最小限のリノベーションをして生活することを考えました。
小割りにされてた部屋の間仕切りを取り払い大きなワンルームに、造作天井はベットスペースエリアだけにして、鉄筋コンクリートの柱や梁・壁などを現しにして、必要な家具や棚を片側の壁の一面にキッチンと合わせて集めています。
ワンルームをカーテンで仕切り、夜だけベットルームにしたり、洗面脱衣所を耐水性のあるエナメルのカーテンで使う時だけ囲っています。
結果、桜の木を前に柔らかい境界による大らかで最大限のリノベーションになりました。
『建築知識』のTEXTより抜粋
〜梁型を生かしたデザイン・設計手法について〜
ワンルームの一部屋を緩やかに開いたり閉じたり領域をなんとなく分けるような分節と連続がリノベーションのテーマになった。つまり、食事をするエリア、リビングエリア、寝るエリアなどを壁のような強い境界線によって区切るのではなく、あいまいなままにむしろ領域が交差するような都合のいい在り方を模索した。
既存の三角形の空間には、大きな梁がある。そこで、床の仕上げはフローリングで統一し、天井の梁をリビング・ダイニングの領域をなんとなく決定する要素として利用することにした。そして、その梁を堺に寝室側を清潔でデリケートな仕上げに切り分けた。
 
           
           
           
           
           
           
           
           
          