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建築への想い
人に優しい。
街に優しい。
周囲の環境に優しい。
森や湖、山や海、自然に優しい。
そして、あなたに優しい。
そんな建築でありたいと思います。
建築のあり方
柔道家の耳は潰れて変形しています。
テニスプレイヤーの利き腕は少し長く、登山家の頬は一年中焼けています。
人の身体としてはバランスが崩れ、容姿が変わってしまっていますが、誰もそれを醜いとは思いません。
むしろ美しいと感じるはずです。
なぜなら、そこに彼らの対象に対する想い、費やす時間と努力が見えるからです。
建築もそうありたいと思います。
内側から建ち上がる建築でありたいと思います。
建築のつくり方
建築が建ち上がっていく時、いろいろな条件をクリアしながら出来ていきます。
土地の状況、地面の中のこと、そこにある法的条件、周囲の環境、気候等の外的条件に、クライアントの要望や目的を重ね、コストを横に置きながら、それに相応しい形と規模をコントロールして構造形式を選択していきます。
私たちは、いつもそこに何かスパイスのような言語を引っ張り出して、「新しい何か」をもったストーリーを提案したいと考えています。それは、気候や風土の歴史から導かれた延長線上のものかもしれないし、構造や設備などこちら側のテクニカルな延長線上のものかもしれません。あるいは単なる余条件を抽象化したものかもしれません。
でも、たぶんその「新しい何か」を更新することは、人々の生活を豊かにする「新しい未来」に近づくことだと思います。
シンプルで決定的な一手で、そこにしかない優しい建築に辿り着きたい。
建築の使い方
新しい服を着ると、服が身体に馴染んでいない小さな違和感を感じます。
身体が動き、活動していくうちに、あなたの個性に少しずつ服の生地の糸があなたの身体に寄り添ってきて、他の誰にも着ることの出来ないあなたの身体のラインそのものになります。
建築も住み始めたら、自由に使ってください。
服を着こなす様に、住みこなしてください。
生活が建築に溶け込み、家族との時間と一緒にあなただけの家になります。
私たちは、あなたに似合う住宅を真摯に考え、よりあなたの家になるように余白を残してお渡しします。